乾いた匂いの風を抜け
街並みを歩いて
ぼんやりと歩く傍らを
あの日の僕らが追い越した
 
黄金色の世界はまるで
変わり果てた今の僕を拒むように
色褪せた記憶だけを照らす
童心のようにいつまでも
 
灼けそうな空に この手を伸ばして
いつか見た世界に思いを馳せる
あの黄昏は今もこの胸の中に
何も言わずただ揺らめくだけ
 

それでも繋いでいく 過去も未来も
帰りたいと叫んだ 見失った空へ
目を閉じて 瞼の裏に広がった
戻るべき場所は、そこにあるの?
 
灼けそうな空に この手を伸ばして
君が居た世界に 思いを馳せる
あの黄昏は今もこの胸の中に
何も言わずただ揺らめくだけ

 
いつか二人見た景色を忘れ
込められた思いさえ掠れても
声もなく眼差しを黄昏に向けるの

灼けそうな空に この手を伸ばして
いつか見た世界に 思いを馳せる
あの黄昏は今もこの胸の中に
何も言わずただ揺らめくだけ